中国では、どの業種もまだまだ安全性に欠ける部分がある。もちろん、優良企業はたくさんあるし、しっかりとした企業も沢山ある。安全性に欠ける企業はごく一部なのだが、ありえないようなことを起す企業も時にはある。それが弱小企業とかではなく比較的大きな企業だったりする事があるから、ちょっとビックリする事があります。
先月に話題になっていたのが毒カプセル事件。中国で医薬品に使われているカプセルから毒性のある重金属が検出されたそうです。9社の医療品に使われていたカプセルから基準値を越えるクロムが検出されたのです。幸い(?)にも、香港に上場している医療品メーカーからは検出されていませんが、中国の医療品メーカーの信頼度が揺らぐ事件となっています。
クロムは2つの種類があります。3価クロムと6価クロムです。3価クロムは食品を含むあらゆるものに存在し、普段の食生活でも摂取しています。毒性も低く、吸収率も悪いため、過剰摂取してもあまり害がないといわれています。ただ、長期間過剰摂取すると下痢や嘔吐を引き起こしたり、酷い場合は肝障害、神経障害を起す危険性があります。しかし、3価クロムは人体のインシュリンの働きを助けたりと少量であれば人体に必要な物質であり、過敏に怖れるようなものではありません。
ところが、6価クロムは非常に毒性が強く、人体に強い影響を及ぼします。自然界に存在せず、人為的に作られないと存在しない物質です。6価クロムは皮膚に付着すると潰瘍を引き起こすほどの強い酸化作用があり、発癌性物質でもあることから体内に摂取すると肺癌や胃癌などを引き起こします。
この6価クロムがあろうことか医薬品のカプセルに含まれていたのです。しかも基準値の90倍もの高濃度のクロムが検出されました。なぜ人為的にしか作られない6価クロムが医薬品カプセルに含まれていたのかというと、工業用ゼラチンを使用していたということのようです。
人体に取り込むものに工業用を使用するなんて、しかも医薬品だというのに工業用を使用するとは、恐るべし中国。いくら、安く作るためとはいえ、日本ではどんな悪徳企業でもここまではやらないでしょうね。コンプライアンスなどがしっかりしていない中国ですが、こういったことはモラル以前の問題で、人道的におかしいですよね。
多くの中国の上場企業はこういったことはしませんが、取引先がこういったモラルの無い企業だったりするケースがありえるので、知らないうちに自分の保有株が巻き込まれている可能性があります。
気が付けば、自分の保有株が毒物を販売している・・・ありえそうで怖いですね。